これからの町づくりとは8 H22/06/21

 

こちらは関連記事になります。

 

空き家の古民家、“借り手”探して活性化…姫路


昭和初期に建設され、バンク登録第1号の古民家(姫路市元町で) 使われていない古民家や町家を、城下町の町並み保存や地域活性化に役立てようと、兵庫県姫路市は12月から、空いている市内の古民家などを登録し、借りたい人に紹介する「古民家・町家情報バンク」を始めた。

 登録はまだ同市元町の1件だけだが、市は「来年3月までに5軒は登録したい」としている。

 「城下町の再生」を掲げる市が2006年度に行った調査では、野里など市中心部3地区で120軒の古民家を確認。「平成の大合併」で市域が安富町など山間部や島しょ部の家島町にも広がり、眠っている古民家も多いとみられる。

 バンクの登録対象は、伝統的な工法で建てられ、50年程度経過した建築物。市の担当者が登録希望の古民家や町家に出向いて築年数を調べたうえで、NPO法人「ひょうごヘリテージ機構ひめじ」の建築士が構造や面積などを調査する。

 市は、調査結果に基づいて物件情報シートを作成し、家屋の写真付きでホームページで公開。補修や売買・賃貸契約は、物件所有者や管理する不動産会社に任せる。

 市によると、町家や古民家は「日本家屋の伝統を感じ、落ち着く」などの理由で、30~40歳代の女性らに人気がある。カフェなどに再生されることも多く、市には、居住や利用目的で「空き物件はないか」との問い合わせが月に数件あるという。

 市の担当者は「歴史的な資源を守り、景観保全につなげたい」と話している。問い合わせは市都市計画課(079・221・2541)へ。(2009年12月23日  読売新聞)

 

「わたしの目標」に伝統文化の保護育成、郷土の風土保全を挙げているのは、それによって観光産業など地域の活性化、青少年の教育効果、郷土愛の向上など様々な効果が期待できるからです。

これからの町ずくりとは7 H22/06/12

「古民家マップ」

 

たとえば駅前に、ここにあるようなジオラマそのものの風情で土産物屋や、カフェなどを組み立てる。小規模で数多く店舗を構成し、用途変更時にはパーツごとに小予算で建替え可能にしておくとか、いかがでしょう。(^^;

 

http://www.yomiuri.co.jp/zoom/20100609-OYT9I00044.htm
 1960年代のたつの市の町並みのジオラマを並べた「昭和レトロ展」が14日から、たつの市龍野町の国民宿舎赤とんぼ荘で開催される。ジオラマは、市内3国民宿舎を所管する市公営企業部の加瀬康之部長(55)が7年がかりで作り上げた労作で「昭和の人や町並みの温かさを思い出してもらえれば」と話している。

 展示するのは架空の「東龍野町」。27歳まで住んだ同市龍野町の風景を参考に、ボール紙やプラスチックなどで作った商店街や駅前、農村風景、屋敷まちなどのジオラマ13点(各縦1メートル、横0・3メートル)の連作。商店街の食堂では客が定食を食べ、青果店では野菜が並ぶなど、細部まで作り込んでおり、水田の稲は麻ひもを1本1本植えた。警察署などは図書館で資料を調べるなど、時代考証にも気を配った。

 加瀬部長は6歳の頃からプラモデル作りに熱中。働き始めてからも、休日を利用して軍艦や鉄道などのミニチュアやジオラマをこつこつと作り続けてきた。今春、水道事業所長から現職へ異動。3宿舎の年間宿泊客がピーク時(1991年)のほぼ半分の約5万人に落ち込んだことに心を痛め、趣味を利用した話題作りを思いついた。

 「屋根や壁の古ぼけた色合いを出すのに苦労した。趣味で作ったものを飾るのは恥ずかしいが、利用者増につながればうれしい」と話している。

 8月13日まで。入場無料。当時の小学校や姫新線の写真約50点も展示。駄菓子屋も特設し、昔懐かしいメンコやビー玉などを販売するほか、食堂では鯨肉のカツの入った「レトロ弁当」(1000円)も毎日50食用意する。

 8月17日~10月15日には国民宿舎志んぐ荘(新宮町)、10月19日~12月17日は同新舞子荘(御津町)でも開く。問い合わせは赤とんぼ荘(0791・62・1266)へ。

(2010年6月9日  読売新聞)

 

また姫路市内の古民家発掘や、古い町並み保存再生もやりましょう。

たとえば「エコパークあぼし」で注目されましたが、網干地区の風情もなかなかのものです。網干藩を中心とした歴史ある古い街並が残されているので、こちらの方もよろしく。

 

見所として面白い古民家や古い町並みをマップ(map)にして情報発信していくのもいいですね。(^^)

これからの町ずくりとは6 H22/06/01

「伝統行事復活」

 

伝統を学ばせることは子供の教育効果を上げると思います。
こういう伝統行事復活は地域の活性化にもつながりますのでどんどんやってください。
応援しています。(^^)

 

伝統装束で「大田植え」 西宮・広田神社 
 伝統的な装束に身を包み、田植えをする小中学生ら=西宮市大社町
 
 西宮市大社町の広田神社(西井璋宮司)に伝わる神事「めぐみ広田の大田植え」が30日、神社近くの水田「御饌田」であった。田植え唄が響く中、あかね色のたすきに花笠をかぶった早乙女や田童にふんした地元の小中学生らが、古式にのっとり苗を植えていった。

 同神社周辺の広田、大社、安井の3地区では500年以上前から田植え神事があったが、農地の宅地化が進み、1961年に中止。その後、住民らが復活させ、阪神・淡路大震災での一時中断を経て、99年から毎年この時期に行っている。

 伝統の装束に身を包んだ子どもや氏子らは、神社本殿で田植えの無事と豊作を祈願し、太鼓を鳴らしながら御饌田まで歩いた。巫女姿の児童2人が御神水を田の四隅から注いで清めた後、約300平方メートルの水田に一列に並び、苗を植えた。

 巫女を務めた広田小学校6年生(11)らは「神聖な雰囲気で緊張したけど、いい経験になった」と話していた。(広畑千春)神戸新聞(2010/05/31 09:15)

これからの町ずくりとは5 H22/05/29

 

地域小学校児童の農業体験受け入れの試みは各所で実施されているようです。

 

小野市粟生(あお)町の住民らが6月から、神戸市内の小学生の農業体験を受け入れる。都市と農村の交流や地域活性化を図るため受け入れる地域は多いが、今回の目的は鉄道の活性化。神戸と三木、小野を結ぶ神戸電鉄粟生線の乗客が急減する現状を打開しようと、終着の粟生駅周辺の住民が立ち上がった。


 神鉄粟生線の利用者数は1992年度の1420万人をピークに減り続けており、昨年度は680万人に。一方、高校生らの通学手段として欠かせず、小野市内の駅だけでも毎日約1500人が通学に利用し、代替交通の確保は難しい。

 神鉄と神戸、三木、小野の3市などは昨年11月、活性化協議会を設置。活性化計画をまとめ、国に支援を求めているが、国も財政事情が厳しい中、先行きは見えない。

 そんな中、同協議会の打診を受け、同市粟生町の住民らが農業体験を受け入れることに。割引料金での粟生線乗車を条件に、米やサツマイモ、黒豆の植え付け、収穫の体験を神戸市内の小学校に呼びかけた。その結果、6月には7校約630人、収穫期の10月には10校約870人の児童が参加することになった。

 協議会からの援助は苗の購入や昼食の材料費など約15万円だけで、あとはすべて地元のボランティア頼り。同協議会長を務める小野市の小林清豪副市長(61)が、粟生駅前にある自身の田畑を提供し、自治会や老人会のメンバーが農作業を教える。昼食は、同駅でコミュニティーレストランを経営する住民が用意し、地域を挙げて取り組む。

 「粟生にきた子どもたちが家族を連れて再び訪れてくれれば粟生線の活性化になる」と小林副市長。粟生町の河島光男自治会長(68)は「鉄道の活性化は地域の活性化にもつながる。粟生のよさを知るきっかけにしてほしい」と期待している。(高田康夫)神戸新聞(2010/05/25 16:02)

 

世代間交流と自然に触れる農業体験学習で教育効果を上げていければいいですね。
よりよい地域社会を実現していきましょう。
皆様のご理解とご支援をよろしくお願いいたします。(^^)

これからの町づくりとは4 H22/05/27
「遊休農地活用法」

 

現役をリタイアした高齢者の方々が活躍できる場にはどんなものがあるでしょう。
やがて体が動かなくなるのを待って介護施設のお世話になる、これもちょっとさびしい気がします。

 

このコラムでは休耕地の再利用播磨灘臨海地帯の遊休埋立地の農地利用を訴えています。
そこでこういう遊休農地を利用して住民参加型の農業村おこしというのはどうでしょう。

呉市は今年度から遊休農地の再生・活用モデル事業を進める方針だそうです。

 

遊休農地 みんなで生かせ
 
 マツダスタジアムの総面積の40~80倍もあるとされる呉市内の遊休農地。これを生かし、地域ぐるみで農作業を体験する計画を、音戸町のまちづくり協議会が進めている。住民の手で耕した田畑を小学校の体験学習に開放し、収穫したての作物を、地元の朝市で売ろうという試みだ。呉市は今年度から遊休農地の再生・活用モデル事業を進める方針で、この取り組みに注目している。(中川正美)


 町中心部にある南隠渡(おん・ど)区自治会(中本力会長)が働きかけ、地域内の遊休農地約2500平方メートルを確保して田畑の再生に取りかかった。地域に住む60歳すぎの農家が独りで稲作を続けてきたが、けがをして2年近く、耕作をあきらめていたという。


 まちづくり協議会のメンバーらが手分けして雑草をとり、田起こしをすませた。一部は畑に再生し、今月初めにミニトマトやキュウリ、ナス、ピーマン、枝豆など十数種類の苗や種を植えた。ミニトマトの苗は、もう背丈約50センチに伸びている。


 世話係の一人、同まちづくり協議会副会長の下田靖夫さん(66)は呉市内の製鋼会社を退職後、農業に興味を持つようになったという。旧音戸町役場跡の広場では毎月1回、朝市が開かれ、地場野菜が人気を集めている。「栽培した農作物を早く朝市に出品できるようにしたい」と下田さんらは張り切っている。


 再生した田畑を地域住民の交流の場にしようと、メンバーは休憩用のベンチを持ち込み、「わいわい村」の看板も掲げた。6月3日に開村式をし、地元の高須小学校の児童が田植えを手伝う。「村長」役の中本会長(80)は「遊休農地の再生について、多くの人に関心を持ってもらう。それが地域交流に結びつけばうれしい」と話している。


 2005年の農業統計によると、呉市内の耕地面積は1618ヘクタール。このうち1~2割が耕作放棄地とみられ、農家の高齢化とともに、年々広がっている。市は今年度予算に遊休農地の再生・活用モデル事業費200万円を新たに計上した。地域で取り組む遊休農地対策に1件50万円を上限に補助する方針で、近くアイデア事業の募集を始める。

2010年05月26日 (asahi.com mytown 広島)


まだまだ介護は必要ないという高齢者の方々、介護は受けているがリハビリを兼ねた方々が参加できるような、また地元小学校の教育の場として利用できるような多世代参加型の交流の場となるような遊休農地の利用法はあっていいと思います。

 

姫路市も行政としてできることを支援していってはどうでしょう。
呉市音戸町のまちずくり協議会の試みはモデルケースとして参考になるのではないでしょうか。

皆様のご理解とご支援、よろしくお願いいたします。(^^)

これからの町ずくりとは3 H22/05/24

「お城に頼らない魅力ある町づくりを。」

 

平成の大修理で姫路城がお目当てで来る観光客は減少することが予想されます。
観光産業界にとってこの4年半をいかに乗り切るかが問われています。

 

お城に頼らない魅力ある町づくりのためには何が必要でしょうか。
古い町並みを保存、また再生し魅力ある町並みを実現していきたいものです。
それは観光産業の底辺を支えることになり持続的で堅実な集客力を確保することになると思うからです。
街路樹や案内板、ちょっとした町の風情に気を配る必要があります。
莫大な経費のかかる建築物は止めたほうがいいと思います。
それよりも、小規模で風情が感じられる町屋風の店舗、たとえば大手門前の「いろは屋敷」ですね、ああいうのをもっとコンパクトにしたものを要所要所に配置するなどいかがでしょう。

 

駅前再開発もこういうコンセプトでいくのがいいな(^^)。
今から計画変更は無理でしょうか(^^;

 

播州日記:魅力発掘 /兵庫
 姫路城の平成の大修理が本格化し、ゴールデンウイークは駆け込み客で賑わった前年から一転、入城者は半減した。「客が一気に減った」という近隣の店もある。残りの工期約4年半を行政や経済界はどう乗り切るのだろうか。 

 動きはいくつか起きている。修理を逆手にとった商品で注目を集める弁当店など、従来とは違うアイデアや努力で勝負をかける人々が増えて面白い。

 注目しているのは、姫路の地域の魅力を掘り出す取り組みだ。例えば一部の地域や旅館が始めている農業体験など、思わぬ集客力があるという。行政や経済団体も地域の魅力を生かした観光商品づくりを支援している。姫路城で栄えた観光の街が、姫路城以外の魅力をどう発掘し発信するのか興味深い。【久野洋】

〔播磨・姫路版〕毎日新聞 2010年5月24日 地方版

これからの町づくりとは2 H22/05/21

 

日本の食の自給率は40%前後といわれています。
また世界大でみれば地球温暖化による影響に加えて様々な人間活動による影響で動植物の生存にとって不利な環境になってきていると言われています。いずれ食糧難の時代が来ることに備えておくことは喫緊の課題ではないでしょうか。

こういったことを踏まえ姫路市でも独自に農業の活性化に力を入れるべきだと思います。
今日姫路市を含む西播磨地方で収穫できる農作物の特産品は「ニンジン、レンコン、タケノコ、モロヘイヤ、ウメ、リンゴ、ユズ、麦、大豆」(JA兵庫西)などだそうですが、特産品の増産支援や新しい特産品の開発育成、主食の米の生産も含めて力を入れていきたいものです。

 

そのために休耕地の再利用臨海地帯の遊休埋立地の農地利用などを市の行政として独自に進めていってはどうでしょう。


東播磨

三木市口吉川町里脇の農家が、企業や大学と協力し、雑木の生い茂った遊休農地を整備する「里脇援農隊」が15日、地元の里脇団地で、今年の作業を始めた。1年かけて、人手不足で伸び放題になった草木を刈り取るなどして、果樹園ができる環境に再生。会社員や大学生ら約30人のメンバーは月1回、地道な作業に取り組む。(藤森恵一郎)


 観光ぶどう園などがある同団地は、農事組合法人の里脇生産協業(大塚浩洋代表理事)が運営。農家の高齢化などから約25ヘクタールの敷地のうち、約14ヘクタールが遊休農地になっていた。

 昨年、「遊休地を有効利用するには企業との連携が不可欠」と、「都市と農村の交流」もテーマにした援農隊を募集。大阪や神戸の企業や大学などが賛同し、約5ヘクタールの遊休地をブルーベリーや紅花、野菜畑などに生まれ変わらせた。

 2年目となる今年は、もともとリンゴ園だったが今は青々と草木が茂る約1ヘクタールを再生させる取り組み。初日のこの日はメンバーのほとんどが参加し、朝から夕方まで伐採作業などに励んだ。かまや草刈り機などを手にどんどん草木を切り分け、1日で約0・3ヘクタールを刈り取った。

 参加した大阪市の男性会社員(58)は「まるで北海道のような広大な敷地にびっくりした。遊休地がひらけるところを想像しながら農作業をすると楽しいし、わくわくする」と話していた。

神戸新聞(2010/05/16 09:15)

http://www.kobe-np.co.jp/news/touban/0002985321.shtml

 

こういったことも町づくりの一環としてやっていくというアイデアいかがでしょう。(^^)

皆様のご理解とご支援、よろしくお願いいたします。

これからの町づくりとは H22/05/19

 

これからの姫路の町づくりを考えるとき、新しい建築物を建てて開発を進めるより残された古い町並みを重点的に補強、再生していくことに力を入れていくべくだと思います。財政的にもそのほうが安く、よりよいものが効率よく実現できるからです。

 

この考え方は駅前のメインストリート整備にも言えるかと思います。
巨額の支出をして整備するよりも、より安価で心温まる街並みを実現したいものです。
財政が破綻するような愚行は止めましょう。

 

 「野里まちづくりの会」は5月1日から9日まで、古い町屋が60数軒残る野里商店街筋に5月人形を展示する。

 5月人形の展示は、2008年5月の姫路菓子博で、鋳物師の町として歴史を誇る古い街並みを紹介しようと企画。珍しい道筋展示が好評となり、今年で3回目の開催となった。

 期間中、町内から寄せられた5月人形を道筋の約40軒、約1・2キロにわたり並べ、軒先や玄関がショーウインドウになる(写真は昨年撮影)。同時に町屋も無料公開。ミゼット大走行や紙芝居のほか、落語、コンサートなど多彩なイベントも予定している。

 姫路駅から神姫バス(医療センター経由)慶雲寺前下車すぐ。

(わが町リポート・歌井昭夫)神戸新聞(4/20 13:47)

http://www.kobe-np.co.jp/town-repo/himeji/0002895026.shtml

 

わたしにとって野里はゆかりの地です。
「野里まちづくりの会」の皆さん、応援しています。(^^)

エコパークあぼし再開へ H22/05/18

 

住民への説明会を経てエコパークあぼしへのごみの搬入と焼却施設の稼動が再開される見通しです。

 

 姫路市網干区の「エコパークあぼし」爆発事故で、姫路市は16日、休止していたごみの搬入を、21日から再開する方針を固めた。住民向けの現地説明会などを同日までに終え、市の安全対策に一定の理解を得られたと判断した。

 

 姫路市は4月9日、敷地内で高濃度の可燃性ガスが検出されたため、急きょごみ焼却炉を停止。安全対策としてガスが滞留しやすいマンホールに通気口を設け、検知器も整備した。ただ、先月末の合同住民説明会では、参加者から「本当に安全なのか」と不安の声が相次いだ。

 

 このため市は、今月6日から地区ごとの細かな集会や現地説明会を実施。安全対策に一定の理解を示す住民も多かったことから、16日午後に自治会代表らでつくる工事監視委員会を開催、石見利勝市長が「わたしの責任で焼却炉を再稼働したい」と表明。委員らは「今後も点検をしっかりして」などと要望した。

 

 焼却炉は3基あり、19~21日までに順次点火、ごみの搬入を再開する。休止している市民個人による自己搬入も同日から受け付ける。また、立ち入りを禁止している市民向けの「環境楽習センター」も、安全対策に関する職員の研修が終わり次第、再開する方針。(田中陽一) 神戸新聞(2010/05/17 09:00)

http://www.kobe-np.co.jp/news/seiban/0002989233.shtml

 

焼却炉の再開は止むを得ないとして、市民向け環境学習施設の再開はもう少し様子を見てからのほうがいいような気がします。こういう施設は分離すべきだと思うのがわたしの基本的なスタンスですが、組織的に大きな流れの中で進められてきた計画ですので今のわたしにはこの流れを変えられるだけの力がないのが歯がゆい。頑張っていかねば。皆様のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

 

漢字の模型が動物に バンダイ H22/05/17

 

バンダイは、一文字の漢字の模型を、その漢字の動物に変形できる玩具が付いたガム「超変換!!もじバケる」を17日から発売する。例えば「犬」という漢字を組み替えると、立体的な動物の犬になる。子どもが教育用玩具として遊べるほか、大人もコレクションとして楽しめるという。「虎」「魚」「馬」など漢字6種類を用意。価格は105円。

神戸新聞(2010/05/14 14:16)

 

こういうおもちゃは歓迎ですね(^^)。もっと種類を増やして子供の教育に利用したいものです。漢字の模型とは、発想の面白さに脱帽です。表意文字としての漢字の面白さを知って知識を深めていくきっかけになるといいですね。

播磨灘の自然を取り戻そう2 H22/05/16

 

瀬戸内のイカナゴ漁獲量が極端な落ち込みを見せているようです。
昨年度の兵庫県内の漁獲量は28%減とのことです。

 

農林水産省兵庫農政事務所がまとめた2009年の兵庫県の漁獲量(河川、湖沼などを除く)は4万3552トンで前年比28%減少した。主力のイカナゴ、ハタハタの漁獲量が大幅に減ったのが原因。一方、養殖業(同)は6万7052トンと同72%増えた。

 漁業は、瀬戸内海側の落ち込みが大きく、29%減の2万9787トン。魚種別では、イカナゴのマイナスが響き、76%減の3292トン。アジ類も24%減の1252トンだった。

 

 日本海側では、沖合底びき網漁業の不振が足を引っ張り、25%減の1万3765トン。魚種別では1113トン(前年比68%減)にとどまったハタハタのマイナスが目立った。カニ類では、ベニズワイガニが2959トンと8%増えたのに対し、ズワイガニは1418トンと前年から2割近く減った。

 

 一方、養殖業では、ノリの収穫量が5万9083トンで80%増。08年は明石海峡で発生した船舶衝突事故の影響で収穫量が激減したためで、09年の収穫量は例年並みに戻った。(井垣和子) (神戸新聞 2010/05/10 08:00)

http://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/0002964307.shtml

 

イカナゴが好物の私にとっては困った事態ですが漁業関係者への影響は生活を直撃する深刻な事態といえます。

 

漁獲量が減った原因は様々指摘されます。
季節風の影響、潮の流れ、渇水の影響など複数の要因が挙げられるようですが、瀬戸内海環境の研究者が指摘する最も大きな要因は海岸線の埋め立てによるものだそうです
播磨灘に関していえば戦前から高度経済成長期を経て現在に至るまで漁民の生活を蹂躙してきた埋め立ての歴史があります。


埋め立てによる瀬戸内海の環境の悪化は漁業への打撃のみならずわれわれの食卓への打撃、さらに健康被害にまで及びます。

 

 

 

播磨灘の自然を取り戻そう (エコパークあぼし爆発事故より) H22/05/14

 

ごみ問題をどのように解決していくか、それは姫路市にとってばかりではなく人類にとっての永遠のテーマともいえます。

 

環境に配慮したごみ処理のためにどのようなあり方が適切なのか。焼却炉の立地条件、機種の問題もそのひとつといえます。90年代に問題視され世論が高まったダイオキシン対策もそのひとつで、灰溶融炉方式の焼却炉が導入され全国の自治体で歓迎されました。しかしこの方式に限らず焼却炉の爆発事故は後を絶ちません。


ごみ焼却という作業には危険を伴うという認識が必要です。そのため、子供たちのための温水プールや環境学習施設と一体化するような計画には問題があったと思います。

 

同時に、網干という臨海地帯が犠牲になっていることも憂慮します。今回の事故を契機として網干に限らず姫路市全域の臨海地帯、さらに播磨灘全体の産業用埋め立ての歴史と行政のあり方も、今後のテーマとして浮かび上がったのではないかと思います。
 

播磨灘埋め立て産業地帯による臨海地帯の環境悪化は瀬戸内海全体の環境悪化にも直結した問題です。かつての播磨灘の美しい海浜地帯を取り戻せという声も上がっています。理想的なごみ処理と播磨灘自然の復活、そのために姫路市行政としてでき得る限りの事をやっていくべきだと思います。

   

関連情報

 

 

 

エコパーク網干爆発事故について H22/05/12

 

去るH22年3月25日エコパークあぼし建設現場で爆発事故があったことは記憶に新しいことと思います。ここはごみ焼却施設のほかに焼却熱を利用した温水プールや環境問題を学べる体験施設も併設され4月より稼動する予定だった施設です。

 

今回の事故が稼動前の事故であったことは不幸中の幸いですが、そもそも焼却施設の爆発事故は全国的に見てもいくつも報告されており訴訟事故に発展するなど危険な施設と言えます。こういった施設に子供たちの学習施設や温水プールなどのレクリェーション施設を併設するのは如何なものでしょう。計画立案の段階で問題がなかったか検証する必要があります。

 

また今回の事故は網干という埋立地での事故ですが今日の姫路地域の臨海地帯全体が産業用埋立地に変貌してきた経緯もあり、突き詰めていけば非常に根の深い問題まで検証していかなければなりません。

 

現在、市長以下市役所を挙げて検証作業に入っておりますが、私見ですが、いずれにしても計画の全面的見直しは止むを得ない気がします。

 

網干健康増進センター事故対策本部

 

 

網干健康増進センター事故への対応